黒字なのにお金がない理由は、じぶんで経理を行なえば理解できる

「今月も黒字なのに、お金は減ってるんだよなぁ。。。」

「なんでだろう。」

ということは、じぶんで経理をしていると理由がわかるようになりますよね。


ガシャポンのデパート@港北TOKYU(売れるまでは在庫。)


じぶんで経理を行なうと預金残高をよく確認するようになる


経理をしていると、よく確認するもののひとつが預金残高ですよね。

「通帳やインターネットバンキングの明細で、預金取引や預金残高を確認する。」

「クラウド会計ソフトで、連携している預金残高が合っているかを確認する。」

「会計ソフトやExcelに預金取引を入力する。」

というように、じぶんで経理をしていると日常的に預金の動きを確認することになるとおもいます。

なので、預金額が減っていると、

「今月は黒字だったのに、お金が減っている理由はどこにあるんだろう。」

と原因を探すことを、日常的に行なう習慣が身に付くようになるといえます。

そして、じぶんで経理を行なっていれば、

「黒字だけどお金が減っている理由は、こういうことだよね。」

と把握できるようになるといえるでしょう。

そんな、こういうことを挙げていきます。



借入金の返済が経費にならないのが理解できる


「前月は黒字だったけど、借入金の返済額分までは稼げなかったかぁ。」

ということで、黒字なのにお金が減っている理由のひとつとして、借入金の返済による支出があります。

損益計算書だけを見ていると、利益が出ているということは「お金も増えている。」という感覚を持つかもしれません。

しかし、支出したものがすべて経費になるわけではないということが、損益計算書のやっかいな部分です。

たとえば、前月の利益額が100万円で借入金の返済額が150万円の場合には、

利益(100万円) − 借入金の返済額(150万円) = 減ったお金(50万円) 

となるので、すべての取引が現金でやり取りされていたとすると、

「黒字のはずなのに、お金が減っている。。。」

ということになります。

なぜこのようなことが起きるのかというと、銀行融資などの借入金は、

「借りたときに収入にならない変わりに、返したときには経費にならないから。」です。

このようなことも、じぶんで経理をしていると、

「借入金返済の支出は経費ではなく、借入金の減少にするんだよね。」

などと理解できるようになるので、

「借入金の返済額以上は稼がないと、お金が減ることになる。」

ということを、理解できるようになります。


資産の購入が経費にならないのが理解できる


「前月は、借入金の返済額以上の黒字だけど、設備投資分以上は稼げなかったかぁ。」

というように、「一定金額以上の設備投資は一括で経費にならない。」ので、黒字なのにお金が減っているということがあります。

こういったことも、じぶんで経理をしていると、

「30万円以上の設備投資(以下、減価償却資産)を行なった場合には、それは一括で経費にはできない。」

と理解できるようになります。

たとえば、前月の利益額が100万円で減価償却資産の購入額が300万円の場合には、

利益(100万円) − 減価償却資産の購入額(300万円) = 減ったお金(200万円) 

となるので、すべての取引を現金で行っている場合には、

「黒字のはずなのに、お金が減っている。。。」

ということになります。

なぜこのようなことがあるのかというと、

「税法で30万円以上の減価償却資産は、一括で経費にすることはできない。」

と決められているため、損益計算書には経費となっていない金額があるからです。

この場合にも、30万円以上の減価償却資産は、建物附属設備や工具器具備品といった科目として経理を行なうことのなるので

「設備投資をしているから、損益が黒字だからといっても、ぬか喜びしないように気をつけなきゃ。」

と、じぶんで経理をしていると冷静になれるでしょう。


売上債権や在庫が増えているのを知っている


「前月は、借入金の返済額以上の黒字だけど、在庫や売上債権が増えたからお金が減っちゃったなぁ。」

というように、利益額以上に在庫や売上債権などの資産が増えるとお金は減ってしまいます。

たとえば、前月の利益額が100万円で在庫の増加額が200万円の場合には、

利益(100万円) − 在庫の増加額が(200万円) = 減ったお金(100万円) 

となるので、すべての取引を現金で行っている場合には、

「黒字のはずなのに、お金が減っている。。。」

ということになります。

経費になるという定義は、「売れたものに使った金額」となるので、売れていないものは経費にはならず在庫となります。

また、売れたのに現金として入金されていない売上債権もお金が増えない原因となるものです。

このようなこともじぶんで経理を行なっていると、

「黒字は黒字だけど、在庫や売上債権が増えているから資金繰りに気をつけなきゃ。」

と考えられるようになるでしょう。


まとめ


じぶんで経理をしていれば、損益計算書だけではなく、取引のすべて確認することになるので、

「黒字だからといっても、お金が増えるわけではない。」

ということが理解できるようになります。

事業というのは、お金があれば心にも余裕を持てるようになるものです。

そのお金の流れを日常的に確認できるのは、じぶんで経理を行なっている成果のひとつだといえるでしょう。


【おわりに】

オリンピックは無観客。

チケットが当たったときは嬉しかったのですが、もはや。。。

という感じですよね。

わたしは首都高を使うことも多いので、道路の混み具合が心配です。


【一日一新】

ローソン 麺屋一燈監修 冷し豚醤油ラーメン

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