株式会社グローバルダイニングの財務資料を確認してみた

㈱グローバルダイニングの財務資料が気になったので確認してみました。


ピーク時とは比べ物にならない株価ですね。


国内外に飲食店43店舗を経営している会社


㈱グローバルダイニングは、1973年に設立された飲食店を営む会社です。

「カフェ ラ・ボエム」や「モンスーンカフェ」など43店舗を国内外に出店している会社となっています。

「人と集まってワイワイガヤガヤ」がやりづらくなってしまった、コロナ下の時代。

飲食店は、時短営業や休業要請などがあり経営に大きなダメージがあることでしょう。

事務所があるたまプラーザ駅にもモンスーンカフェがありますが、20年の歴史に幕を下ろすそうです。

そんな、㈱グローバルダイニングの財務資料が気になったので確認してみます。 



㈱グローバルダイニングの財務資料を確認してみた


では、インターネットで取れる資料で㈱グローバルダイニングの財務資料を確認してみます。

売上高を確認してみる

企業の規模感を掴むには、やはり売上高を確認すること一番だといえます。

直近決算(2020.12)の売上高を確認すると、約57億円ということ。

これは、前期比△41%減少ということで急減しています。

それ以前までの売上高は約100億円前後で推移していたので、やはり新型コロナウイルスの影響はかなりのものですよね。

飲食業というのは食中毒などの大きな事件がない限りは、売上高がそれほど急減しにくい業種といえます。

しかし、コロナ下ではそうはいっていられず、2020年3月以降の売上高は急減しています。

2020年12月期の売上高は、上場以来最低の数字になってしまったようです。

営業利益などを確認してみる

売上高が急減している影響もあり、営業利益なども当然影響は受けています。

営業利益は△約12億円で、当期純利益も△約15億円となっています。

売上高が約57億円に対して、赤字額が15億円というのは、かなり業績は厳しいといえます。

コロナ下の前から、実はそれほど利益が出ておらず、前期(2019.12)も約3億円の赤字(グラフのピンクの部分)となっています。

この数字を確認すると、売上が100億円前後でも5期中、4期が赤字となっています。

もともと業績の回復を思案していたところで、新型コロナウイルスの影響を受けてしまったといえるのでしょう。

2020年12月期は、創業以来最低の業績となったとのことです。

現預金残高がいくらか確認してみる

事業というのは、たとえ赤字だったとしても現預金があれば潰れるということはありません。

なので、貸借対照表の現預金残高がいくらあるのか確認してみましょう。

すると、現預金残高は約3億円となっています。

売上高が約57億円なので、3億円ということは月商の1ヶ月分(約4.75億円)も現預金を持っていないということになります。

スシローを経営する㈱FOOD & LIFE COMPANIESは、直近の四半期ベースでいうと約330億円の現預金を持っており、これは月商の約1.5ヶ月分超となっています。

ということで、スシローなどと比べると現預金残高は少ないといえます。

借入金などを確認してみる

業績が急下降しているので、やはり銀行融資を受けて借入金は増えています。

ここで気になるのは、短期借入金が7億3千万円増えているということです。

これは、手形貸付による資金調達を主なものとしているそうです。

この業績だと、手形貸付を折り返せるのかといった点も気になりますし、銀行としてもリスクヘッジをしているということが確認できます。

㈱グローバルダイニングは、継続企業の前提に関する注記といって、

「あまり業績がよくありませんよといったことを公告している。」ので、金融機関としても慎重にならざるを得ないということでしょう。

その後手形貸付は、2021年3月に借り換えが出来たとのことでひと安心となっています。

また、自己資本比率が53%から33%に減少していますが、資本金も約15億円から3,000万円に減資を行なっています。

資本金を1億円以下にすると税金面でメリットがあるので、なりふり構わず減資を行なったといえます。

未払費用の増加の要因は、社会保険料や固定資産税の納付猶予も受けているということです。

「支払いは遅く」として実行できることは、すべて行なっているのでしょう。


直近の四半期決算は黒字


㈱グローバルダイニングというと、東京都の時短要請に対して損害賠償請求を行なったということが記憶にあります。

また、時短要請や休業要請に一部従わずに営業を行なっているそうです。

モンスーンカフェ恵比寿店の営業時間も以下のようになっています。

そのような姿勢も影響をしてか、2021年4月30日に発表された四半期決算を確認すると、売上高は前期比約20%増で、約20億円となっています。

純利益に関しても1億7千5百万円ということで黒字化しており、増収増益となっています。


まとめ


新型コロナウイルスの影響を大きく受けている飲食業界。

㈱グローバルダイニングのように、もともと不採算事業を抱えていたような会社だと、

「さらに業績が悪化してしまった。」ということになってしまっています。

今後、不採算事業を切り捨てて筋肉質な財務状態に戻れるのかどうかは気になるところです。

また、このような業績だと時短要請に従わないといった経営判断を、大きくは責められないのでないかと考えてしまいます。

事務所の最寄り駅のたまプラーザ駅にもあるモンスーンカフェは、2021年5月9日に閉店。

20年ほど営業していたそうですが、厳しいですよね。残念です。


【おわりに】

たまプラーザのモンスーンカフェの跡地に、やよい軒が出来てくれたらうれしいなぁ。

定食屋のチェーン店で、一番好きなのがやよい軒なんですよね。


【一日一新】

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