お互いの得意分野を活かして、共同経営をしようと考えることがあるかもしれません。
しかし、それは絶対に辞めるべきです。
共同経営は辞めるべき
会社経営において共同経営など、実権者が2人以上いるような経営はおすすめしません。
たとえば、社長、副社長や今風にCEOやCOOなどとして、2人が役職名は異なるけど、同じ権力をもって、お互いの良いところを引き出して起業していこうというのは辞めるべきです。
なぜ、共同経営をお勧めしないのか、理由を考えてみました。
お互いの仕事量と、報酬額が見合うかどうかでモメる
事業を行う上で、仕事量や仕事の成果で報酬をガラス張りに評価をしようとしても、それは難しいことです。
ひとりの経営者が従業員に対して、客観的かつある種の主観的に報酬を決めるということはうまくいきます。
これは経営者がその組織として、唯一の権力を持っているからうまくいくことになるのです。
しかし、共同経営というかたちを取るとお互いの成果をどうしても客観視できなくなってしまいます。
自分の方が会社への貢献度が高いと思っていても、もう一方の経営者がそうではないという意見を出してしまったら、話しが先に進まなくなってしまいます。
また、自分の意見が正しという派閥作りをしてしまいます。
本来であれば、経営者ひとりが独善的に経営判断を行い市場を取りに行くというのが経営の主眼のはずです。
しかし、お互いの派閥作りに終始してしまい内向きな組織になってしまいます。
決定するのに時間がかかる
共同経営でやっている分、共同経営者の相手を説得しなければなりません。
自分がその会社のことを誰よりも考えていると思っていても、相手も同じように考えているはずです。
そうするとまずは、共同経営者を説得するということをしないと事業が先に進まなくなってしまいます。
説得した挙句に、その案が通らないとなると時間が無駄に過ぎてしまいます。
その無為に過ごした時間で、競合他社に差を付けられてしまい、市場から退場しなければならなくなることもあります。
事業が小さいうちは、何よりもスピードが重要視されます。
共同経営により合議を図り、その上で決定事項がないということになると、スピードが失われてしまい、売上機会を逃してしまいます。
だれかと一緒にやりたいなら、コラボレーションにとどめるべき
共同経営は、内向きに力を使わざるを得ず失敗する確率も多く、やめた方がいいです。
もし、他の誰かと一緒に経営をしたいのであれば、独立した組織を作りその上でコラボレーションする形がおすすめです。
ひとつのプロジェクトでコラボする。
ある期間だけコラボする。
だれかと一緒に行う共同経営は、初めにどれだけ素晴らしいアイデアだったとしても、社内調整に時間がとられている間に、競合他社に市場を取られてしまいます。
これは、経営上一番の損失です。
独立し経営する際は、トップは1人でその組織をつくる。
そして、必要に応じてコラボレーションする。
個の力を最大限に発揮するには、決定者は一人にすべきです。
意思決定者は一人の方が事業のスピードが圧倒的に早くなります。
決して、共同経営というかたちは取らないようにしましょう。
【おわりに】
久々にプロジェクターを使いました。
画面が大きいというのは、迫力が違います。
【一日一新】
事務所で新しい体験