売上げたお金でも、借りたお金でも、お金はお金

お金には色がないと言われます。



資金があれば、選択肢が増える


事業を行っていて、倒産してしまう直接の原因は資金が不足してしまったからです。

つまり、お金がないから潰れるということです。

通常の事業活動であれば、仕入れや経費をかけたその支出よりも、売上げた入金の方が多いのでお金は増えていきます。

これが儲かったという状態になります。

その儲かったお金をどんどん回していくことができれば、お金はさらに増えていくので、売上で入ってきたお金を使っていくということが、正常な事業の状態といえます。

お金が増えていくと、お金の使い道が増えるので、使える選択肢も増えることになります。


借入をした方がいい場合


一方で、お金を得るということで、借入をするということが考えられます。

借入は、お金を貰ったということではなく、借りたということなので返さなければなりません。

そうすると、一時的には、お金を得てもそのお金は返す(通常は金利分も含めて)ことになるので、返すくらいなら借入をしないと、借入を嫌うということもあるでしょう。

しかし、売上でもらったお金でも、借りたお金でも、それは同じお金です。

事業を継続をして、儲けられる見込みがあるのであれば、借入を恐れてはいけません。

借り入れたお金を使うことで、貯めるまで待つという時間を短縮できますし、競合が少ない段階で、市場に参入することが出来るからです。

お金は今日まで回っていても、明日、底をつくと潰れてしまいます。

借入によりお金を持つことの一番のメリットは、返済は割賦でいいという点です。

貯蓄をして貯めた自己資金で失敗をしてしまうと、お金もなくなり取れる選択肢が非常に少なくなります。

自己資金を取っておいて、借り入れたお金を使って事業に失敗した場合ですと、返済が割賦でいいので、再起をするまでの時間を稼ぐことができます。

また、よほどの大企業でなければ、事業に失敗したときには、銀行から借入をできないので、自己資金を使って事業に失敗すると、資金調達をすることは無理になってしまいます。


借入をしない方がいい場合


もし、お金を借りても事業がうまくいかない見込みがあるのなら、借入はしない方がいいです。

たとえば、借金がない場合で事業をたたむ場合と、借金が億円単位で事業をたたむ場合ですとその後の人生の展開にも大きな影響があります。

借入をしたからと言って、厳しい財政事情が好転をしないのであれば、無理に借入を抱えて延命を図るよりも、次の人生を考えた方がいいです。

借金が少ない状態での倒産であれば、家屋敷を失うという可能性も少なくなります。

いまの状態を冷静に判断をするか、信頼できるひとに意見を聞きながら、借入をすべきか、借入をしないで事業をやめるべきかを判断するべきです。

明日のお金がなくて、潰れる。

資金をどのタイミングで調達するか、それとも撤退をするのか。

自分の状態がどこにあるのかを考えて、取るべき手段を選択していきましょう。


【おわりに】

返せる見込みがないのに、借りるだけ借りるというのは、ある種の計画倒産と言われることになりますので、やめましょう。


【一日一新】

たまごコロッケ

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