「創業計画書は専門家に依頼しようかなぁ。」
ということはやめておきましょう。
じぶんの言葉で、じぶん自身で創業計画書を書いてみるべきです。
専門家が書いた創業計画書はそれっぽいだけ
「起業して日本政策金融公庫で融資を受けようと思っているんだけど、創業計画書がなぁ。。。」
と思っている人もいることでしょう。
「思い描いている事業計画を、実際に文字に起こして書く。」ということは大変なことですよね。
「的はずれなことを書くわけにもいかないしなぁ。」などということも考えるかもしれません。
なので、
「創業計画書の書き方なんてわからないから、お金を支払って専門家に依頼しよう。」
と、このようなことを考える人は一定数います。
たしかに、専門家というのは「これから事業を始めようとしている人」と多く出会う機会もあり、
「創業計画書の書き方に慣れている。」といえるかもしれません。
そして、「それっぽい創業計画書。」を作成して貰える可能性も高くなるといえます。
専門家に対してのインタビューに答えるだけで、創業計画書が書き上がるので楽なものでしょう。
「そうそう、こんなことを伝えたかったんだよね。」
と出来上がった創業計画書を確認して、おもうこともあるでしょう。
とはいっても、その創業計画書はそれっぽいだけです。
誰かに書いてもらった創業計画書にある言葉や数字を、じぶんの言葉として銀行員に伝えることができるでしょうか。
専門家とはいっても、他人に依頼をした時点でじぶんの創業計画とはいえないものになります。
創業計画書に必要なことは、じぶんで説明できるかということ
創業計画書を書くということと、実際に事業をやるということは次元が違うことだから、
「専門家にちゃちゃっと作ってもらったほうが効率的。」
という考え方もあります。
しかし、創業計画書を書くにあたって大切なことは、
「本当に今後何年にも渡って、この事業を営むことができるかどうか。」
ということを、客観的に確認することです。
たとえば、「月に500万は売り上げていこう。」
と考えているだけでは、何をどうしたら月に500万円の売上となるのかは、見えてこないこともあるかもしれません。
そういったことも、創業計画書を書くにあたって売上の基本的な計算根拠となる、
といった算式を学ぶことで、理解できるようになるでしょう。
「うちの製品は、単価を5万円にしようと思っているから100個売ればいいってことだなぁ。」
というそのような数字の仕組みも、創業計画書をじぶんで書くことで理解できるようになるものです。
また、銀行員としても「月商で500万円は達成可能だと考えています。」と抽象的に説明されるよりも、
「この製品は、他社よりも〇〇が優れていて市場のニーズ的には月に100個販売できるから、月商500万円は十分に達成可能だと考えています。」
と説明されるのでは、印象はかなり変わってくるといえます。
創業計画書に月の売上が500万円と書き、銀行員との面談でさらに深く説明できるのはじぶんで書いているからです。
そして、丁寧で客観的な説明を聞くほど、
「この人はきちんと調べているし、計画性もあるから信用できそうかな。」
と銀行員も考えるようになります。
優れた創業計画書とは、書いてあるだけで伝わってくるものもありますが、
面談をすることによってより深く、その事業者の熱意が伝わってくるものなのです。
それなのに、じぶん以外の人につくって貰った創業計画書では、そこまでの熱意と客観性を持って説明はできないでしょう。
銀行もどれだけ本気で事業を始めようとしているのかを値踏みしている
創業計画書が立派なものであっても、審査している銀行員もその事業がうまくいくかどうかは結局のところわからないものです。
特に創業計画書は立派なのに、創業計画書の内容と面談をしているときのギャップが大きいと、
「この事業はうまくいかないんじゃないかなぁ。」と考えることになってしまいます。
創業融資というのは過去の実績がないので、
「これから創業をしようとしている人が、信用できる人なのかどうか。」
を大きな判断基準としているのです。
その信用をできる人というのは「創業までの準備がきちんと計画的にできているのか。」といったことや、
「今後事業を営んでいくにあたって、壁にぶつかったときにその壁を突破できそうな人かどうか。」ということで確認しているといえます。
その判断基準となるのが、創業計画書とそれをベースにしたあなたの言葉なのです。
それが、「創業計画書に記載されているここなんですけど。。。」
と銀行員に質問されたときに「見当外れな答え」が返ってきてしまうと、
「この創業計画書はじぶんで書いてないんだろうなぁ。」と見透かされてしまいます。
それとは反対に、じぶんで創業計画書を書いていれば銀行員の質問に対しても、
「その銀行員が求めているレベルを超えた返答ができる。」ということになるはずです。
じぶんの言葉で書かれた創業計画書であれば、語りたくて仕方がないものだとおもいます。
これから事業を始めようとする気持ちや経緯といったものは、結局はじぶん自身にしかわからないものです。
だからこそ、その創業に至った想いや計画を、じぶんの言葉で書きじぶんで伝えるべきなのです。
それこそが、その事業者を表すものでしょうから。
まとめ
これから創業をしようとしている人の創業計画書が、教科書通りに練られたものでなくてもいいのです。
大切なことは、「じぶんで考えてじぶんで実行していく力がある。」
ということを創業計画書に書き、それをベースにした面談で銀行員にあなたの意思を伝えることです。
じぶんの事業だから、本業として創業計画書もじぶんでつくる。
この姿勢がなければ、今後数十年間に渡って事業者として生き残っていくことは、難しいといえるのではないでしょうか。
【おわりに】
サッカーのEUROを観ているとやっぱり、ナショナルチームもおもしろいなぁと。
ただ、ここでデ・ブライネだったらなぁと思うシーンがよくあります。
「全チームにデ・ブライネがいたらもっと面白いんだろうなぁ。」という、よくわからない妄想をしながら観ています。
デ・ブライネはホントにいい選手ですね。。。
【一日一新】
ウィング高輪