銀行融資の本数が増えてきたら考えたい3つの行動

「銀行融資の本数が増えてきたなぁ。」

と感じたら借り換えも検討していきましょう。


画面の大きさが違うのも効率化に繋がります。


銀行融資の本数が増えると返済元金も増えていく


「銀行から融資を受けて資金が枯渇しないようにしているけど、借入の本数が増えてきたんだよなぁ。」

経営の根幹はお金なので、お金は銀行から借りてでも、多めに持つことが大切なことです。

そのようなスタンスのときに起こることのひとつが、借入の本数が増えてくるということ。

借入の本数が増えるということは、それぞれの借入を返済をしなければならないので、返済元金が増えるということにもなります。

その借入の本数が増えていった場合には、ある程度借入をまとめていくことで返済元金を減らし、資金繰りの改善を図るべきです。


銀行融資の本数が増えてきたら考えたい3つの行動


借入の本数が増えてきたら取ってみるべき行動があります。

真水を増やして借り換えるという行動

銀行借入れの本数が増えてきたときには、複数の借入を一本化するなどしてまとめると、月々の返済元金が減るので資金繰りが楽になります。

この借りれをまとめるときのポイントは、金額を増額して(これを真水といいます)借り換えるのがひとつの手段になります。

たとえば、いまの借入の残高が500万円のものと700万円のもので2本ある場合。

この時の借入を、

500万円 + 700万円 = 1,200万円

として、1,200万円の借入1本に借り換えることは難しいことになります。

なぜなら、このように借り換えとしてしまうと銀行としては

「業績が悪いから条件変更(リスケ)を申し込んできた。」

と考え、後ろ向きな融資になってしまうからです。

ということで、借入を「ただ」まとめるのではなく、借り換えを実現させるために「真水をプラスして借り換える」ということが大切なことです。

先程の事例だと、

500万円 + 700万円 = 1,200万円

の1,200万円として借り換えをするのではなく、たとえばこれに300万円をプラスして、

500万円 + 700万円 + 300万円(真水) = 1,500万円

として、真水を増やして借り換えることで、前向きな融資になります。

銀行員とすると、借入をただまとめるだけで借り換えられる場合だと、

「これ条件変更じゃね。」

と審査部に厳しいお言葉を浴びせられるので、ただまとめるだけの融資は「やりたくないもの」なのです。

それが、真水としていくらか増額されているだけで、

「今回の融資により資金繰りの改善とともに、諸経費支払資金として支援したし。」

といったように、カッコつけたことが言える前向きな融資案件となります。

銀行融資の本数が増えてきたら、真水を活かして借り換える。

これによって月々の返済元金が減らすことができるので、キャッシュアウトの金額を減らすことができます。

借り換えを行うタイミングがあるという行動

借入が複数になってきた場合には、それをまとめることで返済元金が減り資金繰りは良くなります。

さらに真水をプラスして銀行融資を受けたことにより、お金にも余裕ができると思います。

とはいっても、「いつでも」真水での借り換えが出来る訳ではありません

「真水でこの借入を借り換えたい。」

という場合には、タイミングが大切です。

決算書の内容が赤字などのときに、「真水で〜。」と借り換えを申し込むと、

「銀行としては条件変更の臭いがしてしまう。」ので、難しいものです。

ということなので、タイミングとしては決算書が黒字のときに借り換えを申し込むようにしましょう。

前期の決算も黒字で、今期も経営が好調で増加運転資金も必要だから借り換えたい。

といえる黒字であるときが借り換えるチャンスなのです。

なぜならば、売上げが上がっている時には運転資金が増加していくので、

「借入をまとめて返済元金を減らし、キャッシュアウトを減らす」ということは、銀行員としても想像しやすいことだからです。

「借り換えをしなければならないほど、資金繰りに追われている。」

と銀行員に後ろ向きに思われないためには、黒字の決算書を活かすようにしましょう。

他行肩代わり融資で借り換えるという行動

銀行員にとって融資の成果として大きいものが「他行肩代わり融資」といわれるものです。

銀行というのは、融資の陣取り合戦をしているので、

「他行の融資シェアを減らしてやるぜ。」

とギラギラ燃えているということがあります。

その他行肩代わり融資をするということは、「自行のシェアを広げた」ということになるので銀行員としては誇らしいものです。

「銀行借入が増えてきてまとめたいけど、真水は要らないんだよなぁ。」

と考えている場合には、他の銀行に融資を借り換えるという肩代わり融資を活用するというのもひとつの手になります。

業績が良い会社を肩代わり融資ができるということは、肩代わり融資をする方の銀行員のとっても気持ちがいいものです。

「真水での借り換えを選択肢に入れたくない」といったことや、

「いま付き合いのある銀行に不満がある場合」には、他行肩代わり融資を使ってみるということもひとつの手になります。

その他行肩代わり融資には注意点があり、それを受けるというのは諸刃の剣だということです。

肩代わりされた方の銀行というのは、

「あそこまで、親身に対応したのに他行に借り換えやがって。」

ということをおもうものです。

そして、他行に肩代わり融資をされると、

「めちゃくちゃ支店の雰囲気が悪くなる(上司がキレることもあるので)。」

ということもあります。

また、いままではメインバンクとして融資してきた会社が、

「肩代わり融資をされたことによりサブバンクに転落した。」

ということになってしまうと、その銀行はもうそれほど情熱を持って融資の支援をしようとはならないものです。

なので、他行肩代わり融資を行う際には、

「最悪いまの銀行と付き合うということはなくなるかもしれない。」

という覚悟を持って肩代わり融資を受ける必要があります。


まとめ


「借りられるときに借りれれるだけ借りて、資金に余裕を持つ。」

という経営方針のなかで、業績がいい場合には借り換えも積極的に行い、資金繰りを改善していく。

このスタンスを取り、どう行動していくのかということが事業には必要なことです。


【おわりに】

今年の花粉症は、本当にヤバいです。

この2日間で、完全にやられました。。。

しんどい。。。


【一日一新】

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