やむなく経理を外注したとしても「最低限これはじぶんで確認しよう。」というものを挙げていきます。
経理を外注してもやるべきことはある
「いまの税理士の腕があまり良くない。。。」
「銀行員は的はずれなことばかり言ってくる。。。」
などということを、事業を営んでいるなかで感じることもあるかもしれません。
「なぜ外部の専門家と話が噛み合わないのか。」
といえば、じぶんで経理を行なっていないために事業の本質を掴めていないからでしょう。
なので、事業を営んでいるのであれば「じぶんで経理」をすることが求められているといえます。
「事業領域のどこまでが本業になるのか。」
といえば、経理を行なうことは本業の領域だといえるものです。
とはいっても「経理に頭を悩ますくらいなら専門家に経理を依頼したい。」と考えることもあるかもしれません。
税理士事務所や記帳代行会社、経理コンサルを名乗る方々など経理の外注を請け負っている組織は様々あるといえるものです。
そして「時間もないし、経理で悩みたくないから。」と考える方もいるものでしょう。
ただ、そのように経理を外注している場合にも「最低限このようなことは確認していくべき」というものはあるといえます。
じぶんで経理をやらなくてもここは確認したい5選
それでは、じぶんで経理を行なわず外注している場合にも「最低限ここだけは確認しよう。」というものを挙げていきます。
預金残高
「事業は利益さえ出ていればいい。」
「赤字販売をしていないから、この事業はうまくいっているはず。」
などということを経理を行なっていなくても考えることがあるものでしょう。
たしかに「黒字」の状態であれば、時間とともにお金を増えていくといえるので事業が傾いている状態ではないといえます。
とはいっても、事業というのは「わずか1日でも」資金ショートしてしまうと、かなりの信用を失ってしまうもの。
なので「預金残高。」というものは、日々確認していきましょう。
少なくとも損益だけを確認しているという状態は避け、
「いまの預金残高はいくらあるのか。」ということを必ず確認しておくべきだといえます。
銀行借入の返済額
「社長、今月も黒字ですね。」
などと税理士事務所から毎月報告を受けても「じぶんの肌感覚とは異なっているよなぁ。」と感じることもあるかもしれません。
「なぜ、税理士事務所などが報告してくる損益とじぶんの肌感覚が異なるのか。」といえば、
「支出しているにも関わらず、損益計算書には計上されないものがあるから。」だといえます。
その「支出しているにも関わらず損益計算書には計上されないもの。」の筆頭といえば、銀行借入の返済額になります。
なので「毎月の銀行借入の返済額」というのも確認しておくべきです。
毎月残るお金を大雑把にいえば、
となるので「損益計算書の利益と実際に残ったお金は異なる。」ということを認識しておきましょう。
すると、じぶんの肌感覚と実際の数字は近いものとして認識ができるといえます。
あわせて「銀行借入残高。」も毎月確認していくべきです。
減価償却費などの計上
たとえ税理事務所などがつくった試算表だとしても、
「計上すべき経費が計上されていない。」という場合も少なくないといえます。
そのような片手落ちの試算表を確認しても「時間のムダ。」だということもあるものです。
なので「適正な経理がされているのか。」といったことも、確認すべきだといえます。
「減価償却費が毎月計上されているか。」
「税込経理の場合には消費税額が計上されているか。」
「そもそも発生主義で経費が計上されているか。」といったことは、確認していきましょう。
このようなことが行なわれていなければ、支払う予定になる法人税や所得税などの準備も行いづらくなるはずです。
また、これらが計上されていない試算表を銀行員に渡してしまうと、
「ここの試算表の精度は低いんだよなぁ。。。」と経営管理を疑われてしまうものです。
だからこそ、経理を外注したとしても「経理のイロハを掴んでおく。」ということは必要だといえます。
入金の確認や支払いの確認
「会計ソフトへの入力などが得意ではない。」
ということは「簿記の理解や慣れるまでの時間も必要になる」ので仕方がない部分もあるといえます。
とはいっても、入金や支払いなどの資金移動の管理はじぶんで行なうべきです。
「黒字の売上」だといっても、入金がなければ大赤字ということになってしまいます。
また「支払いをちょっと遅れてしまった。。。」といっても、
相手からすれば「金輪際取引をしない。」などと逆鱗に触れることもあるものです。
なので、入金の確認をしながら未入金先には直ちに督促をすべきだといえますし、
支払いを忘れていた場合には、すぐに連絡をして支払いをすべきだといえます。
「資金管理を他人任せにしない。」ということを認識し、実際のお金の管理というのは徹底してじぶんで確認していきましょう。
会計ソフト
「経理を外注しているから会計ソフトなんて必要ない。」ということを思われる場合もあるものでしょう。
たしかに、税理士事務所などに経理を外注している場合には「会計ソフトを買う。」という必要はないといえます。
それでも、その経理を外注している税理士事務所などと同じ会計ソフトを買うべきです。
「経理を外注しているから。」といっても、全くの無関心でいるのは避けたほうがいいもの。
そして、会計ソフトの使い方を確認しながら「経理の中身をみる。」ということも行なっていったほうがいいといえます。
経理を外注しながら、
「その道のプロに会計ソフトの使い方や見方を教えてもらい、いつでも会計ソフトを使える。」
という状況をつくり出すことは事業にとっては必要なことです。
なので、事業を強化するためには、少しずつでもいいので経理の仕組みや会計ソフトの仕組みを確認しておくべきだといえます。
そして「いずれはじぶんでも経理はできそうかも。」という状態をつくっていきましょう。
まとめ
じぶんで経理を行なうことがベストだといえますが、外注する場合にも「経理に無関心でいる。」ということは避けていきましょう。
【おわりに】
今日は、映画館でドクター・ストレンジを観に行ってきました(空いていました)。
キャプテン・アメリカやアイアンマンなきいま、ドクター・ストレンジが一番好きかもです。
余談ですが、ストレンジの恋人役のレイチェル・アン・マクアダムスが出演している『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』は好きな映画のひとつだったり。
【一日一新】
あること