配偶者の方に「借金はしないでよ。。。」と言われた場合には、決算書を見せながら説明してみるといいといえます。

「借金をやめてよ」という概念
「銀行から融資を受けるのは悪いことなんじゃない?」
「金利も支払わなければならないんでしょ。。。」
「だって、借金だし。。。」といったことを思われたりもするものかもしれません。
それこそ、社長はこのように考えなくても、社長の配偶者の方から言われたりもするものでしょう。
「借金するのはやめてよ。。。」といったようなことを。
たしかに、銀行から受ける融資は「いずれ返済しなければならないもの。」だといえるものです。
また「銀行融資の負担が重すぎて、事業を潰してしまう。」といった結果になることも事業には起こり得ることだとはいえるかもしれません。
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「銀行融資なんか受けないでよ。」と配偶者の方に言われた場合に社長はこの数字で説明しよう
「借金するのはやめてよ。」
「経営の理想は無借金経営だって言うじゃん。」というような配偶者の方からの言葉。
そのような言葉を投げかけられた際には、決算書の数字を見せながら説明をしてみるといいといえます。
現預金残高が借入金残高を上回っている
決算書を見て、短期借入金や長期借入金は、
「銀行から融資を受けている決算日時点での残高。」だともいえるものです。
その金額を確認したら、決算書の現預金の数字も見ていきましょう。
そのような際に「銀行から受けている融資残高よりも現預金残高が上回っている。」といった際には「借入金は実質的にないもの。」と考えてもいいものです。
なぜなら「その気になれば、現預金を使って銀行融資を全額返済できるから。」だといえます。
たとえば、現預金残高が1億円で借入金残高が8,000万円の場合には、
となるので「銀行融資は実質的に受けていないもの。」といえるのです。
だからか、世の中には「実質無借金経営。」などというように、
現預金残高が借入金残高を上回っていると「借金は実質的にはないよね。」といった概念になるといえます。
それこそ、トヨタ自動車なども「無借金経営」ではなく「実質無借金経営。」だといえるものです。
「銀行融資を受けずに、ギリギリで資金を回す。」
という選択肢もありだとはいえますが、実質無借金経営で現預金残高を積み上げていった方が、いざというときに時間を稼げるといえます。
売上債権が借入金残高を上回っている
決算書の「売上債権(売掛金や受取手形など)が短期借入金や長期借入金の合計額を上回っている。」といった場合も実質無借金経営だと考えていいものです。
売上債権は「売り上げた結果、入金を待っている状態の残高。」といったものになるといえます。
その入金の待ち時間は「15日後、1ヶ月後、90日後。」などといったものがあったりするものでしょう。
「入金まで長いよなぁ。。。」と思ったりもするかもしれませんが、入金までがわりと早い資産にカテゴライズされるものだともいえるものです。
そんな「入金待ち。」の金額である売上債権が借入金残高を上回っていれば、
「タイミングのズレがあるだけで、借入金は売上債権で実質的に返済できる。」と考えていいといえます。
そして「入金までの待ち時間があるから、銀行という商売が成り立つ。」ともいえるものなのです。
入金を待つことなく「銀行から立替金として資金調達をし、次の仕入れができる。」というのは、
事業形態として一般的なものだといえますし、入金待ちの金額が借入金残高よりも大きければ「借金」などと恐怖に感じる必要はないといえます。
年間返済額を利益金額が上回っている
「銀行借入の返済は、利益からおこなうものである。」といった言葉があったりするものです。
なぜなら、銀行融資の返済額は経費(損益計算書には登場しない)にならないので、損益計算書の最終金額となる利益が返済原資となるからです。
なので「銀行融資の年間返済額を当期純利益の金額が上回っている。」という場合には、借金の負担感は大きくないものだと考えていいといえます。
銀行融資の年間返済額が1,000万円で、損益計算書の当期純利益が2,000万円の場合には、
となるので「銀行融資の返済をしても現預金は減らない。」といった状態になるのです。
たしかに、業績は毎期変わっていくものですし、
赤字になる場合もあったりはするもので「実質無借金経営」とは、この場合には呼べないといえるかもしれません。
それでも、銀行借入金の返済金額よりも当期純利益が上回っている場合には、
必要以上に銀行融資を恐れる必要もないものですし、返済形態を見直して借り換えをしてみることもありだといえます。
まとめ
銀行融資を受けることが必ずしも悪とはならないものですし、実質的には無借金となる状態をつくっていくべきでしょう。
【おわりに】
「これ凄い神ゲーなんじゃ。。。」と、
昨日からやり始めた「Ghost of Tsushima」というゲーム。
「元寇から対馬を守る。」といった時代劇型のオープンワールドゲームなのですが、操作感が心地よくて。。。
独立してエンタメを追えるようになって、視野が広くなっている感が幸せです。
【一日一新】
Ghost of Tsushimaを本格的スタート