いまの担当銀行員はうちの会社を見て仕事をしているのか、銀行側を見て仕事をしているのかのどっちなんだ。」とも感じたりするものかもしれません。
何なら仕事をしたくないと考えている銀行員
「半沢直樹のような熱血漢で、難しい融資稟議書を理論立てて書き上げ、ときには銀行内部の軋轢を気にせずに信念を貫く。」といったような銀行員もいたりはするものです。
銀行員だった際に「こんなに仕事ができるひともいるんだ。。。」とじぶんの意見をゴリ推して納得させている銀行員の方も見てきたものでした。
「仕事ができるひとは絶対に後輩にはお金を払わせないんだ。」といった感想も持ったともいえます。
とはいっても、そのような銀行員は少数派だといえるかもしれません。
「うまく銀行側だけを向いて、穏便に銀行員生活を送れればいいかなぁ。。。」と仕事熱心とはいえない銀行員もいたりするからです。
銀行内部ではなく担当先を向いている銀行員の特徴
それなりに真剣に仕事をするためには勉強もしなければならないといえる銀行員。
そのような銀行員というのは「銀行内部ではなく担当先に寄り添った対応ができる。」ともいえるでしょう。
そんな「この銀行員は銀行内部のポリティクスではなく、担当先を向いて仕事をしているひとだ。」といった特徴を挙げていきます。
決算書の内容を詳しく聞く
「なんだかいまの担当銀行員は決算書の細かいところまで聞いてくるんだけど。。。」と感じたりすることもあるものでしょう。
そのような際に「そんなに全部説明しなくても銀行員なんだからわかるっしょ。」などとキレてはいけません。
なぜなら「決算書の内容を詳しく聞いてくる。」という銀行員は、
「この会社を応援したい。」といった気持ちを持った表れだといえるからです。
銀行員というのは「眠れる中小企業の魅力を掘り起こしたい。」といった感情で仕事をしているひとも少なくないといえます。
そんな「眠れる力。」を発掘するためには、決算書の内容やその決算内容に至ったストーリーを確認することが必要なのです。
「この会社に一番詳しいのはじぶんだから、支店長にも本部にも何も言わせない。」
と自信を持って資金繰り支援をするためには、決算書の細かいところを押さえる必要があるのです。
なので「決算書の内容を詳しく聞いてくる。」という銀行員は、会社側を見て仕事をしていると考えていいでしょう。
それこそ、あまり関わりたくない担当先には「決算書を読めないふりをして会話を広げない。」としている銀行員もいたりするものです。
折に触れて上司を連れてくる
銀行融資というのは、担当者ひとりだけでできる仕事だとはいえないものです。
支店長決裁の融資であれば、最低でも役席ひとりと支店長の確認が必要だどいえますし、本部決裁であれば常務や頭取までの確認が必要な場合もあったりするといえます。
「じぶんの味方を増やすため。」
といった感覚で、その会社を支援したいと考えている銀行員は上司などを連れてきたりするものです。
担当銀行員が副支店長だったとしても「支店長を連れてくる。」といったことをするものですし、本部の人間を連れてきたりもするといえます。
一般行員だったとしても、役席などの上司を連れてくるといえるでしょう。
なので「どれだけ頻繁に上司を連れてくるか。」といったことをカウントしてみるとその銀行員が担当先をみて仕事をしているかどうかが見えてくるといえます。
「融資の申込みをしてからかなりの期間置かれて上司を連れてくる。」という場合には悪い話だといえるものですが、
頻繁に上司を連れてくる銀行員というのは味方の増やし方を知っているといえるので「あいつ（上司）嫌いだから連れてこなくていいよ。。。」などということは言わないようにしていきましょう。
連絡が頻繁に来る
融資業務をメインとしている銀行員は、担当の融資先へ与信管理といって定期的に連絡を取り業績確認をしなければならないといえます。
とはいっても、担当件数がそこそこあるともいえる銀行員からすれば与信管理などは手間なことだともいえるのです。
「与信管理に行くくらいならネットカフェに入り浸る。。。」といった銀行員もいたりするものですから。
また「それほど定期的に連絡を取り合わなくても、たいした変化はないでしょ。」などと考えている銀行員もいたりするといえます。
なので「連絡が定期的に来る。」という銀行員は、仕事熱心なタイプとして担当先を向いて仕事をしていると考えたほうがいいのです。
銀行員というのは「融資案件がなければわりと暇。」だともいえるのですが、そこそこの仕事量がある業種だともいえます。
にも関わらず、毎回時間がありそうな雰囲気で連絡を取り面談をしてくれる銀行員が担当になっているのであれば、味方になってもらったほうがいいといえるのです。
「前の担当は頻繁に連絡をくれたけど、邪険にし過ぎた。」
「いまの担当は全然連絡もしてこない。」
ということは銀行融資あるあるなので、担当先を向いくれる銀行員がいる間に情報をどんどん開示していき、銀行内部にじぶんの事業の情報を蓄積していくようにしていきましょう。
まとめ
人事異動があるなかで「うちの会社をよく見てくれている。」という銀行員が担当になっているのであれば、大切にしていったほうがいいといえます。
【おわりに】
税務調査の立会をしていて「関係各所が見に来る。」ということはないのですが、
会計検査院の立会をしてみると「関係各所の担当者が見に来る。」といったことがデフォルトだとしりました。
会計検査院のひとは担当エリアは全国（税務調査は税務署管内の狭いエリア）で、全国各地を飛び回っているとのこと。
【一日一新】
会計検査院の実施調査対応
