証書貸付の銀行融資を受ける際には「返済期間をなるべく短くする。」ということにはデメリットが大きいといえます。
目指しているのは無借金経営
「うちは銀行から融資を受けていないから。」
「うちの会社は銀行から融資を受ける必要はないから。」などといった銀行融資を受ける必要がないことをアピールする無借金経営。
このような「銀行融資は必要がない。」という無借金経営は、経営の最上位層にいるような感覚もあるものかもしれません。
「銀行員に気を使わなくていいし。。。」などとも考えるものでしょう。
たしかに、銀行融資を受ける必要がない事業構造なのであれば銀行と融資取引をしないというのもひとつの選択肢だといえます。
それこそ、銀行に大口預金（1,000万円以上の定期預金など）を積んでいれば無借金経営でもいざというときに銀行融資を受けられるともいえるかもしれません。
とはいっても「無借金経営を目指す。」と考えてすぎてはいけないといえます。
証書貸付の返済期間が短くする際に起きるデメリット
「経営目標が無借金経営にあるから銀行融資を受けた場合でも返済期間を短くする。」といった考えの事業者の方もいるものかもしれません。
ただ「証書貸付の返済期間を短くする。」というのは、資金繰り上の避けるべき行為だといえます。
返済の負担が大きくなる
社長がよく見る経営成績の資料は損益計算書だといえるかもしれません。
「今月の売上はいくらで、利益はこのくらいだったかぁ。」などと月毎に事業の状態を損益計算書をベースに確認しているものでしょう。
そんな損益計算書の中には「支出をしているにも関わらず経費になっていない。」といったものもあったりするのです。
その代表選手が銀行融資の返済における元金だといえます。
銀行融資というのは「お金を借りる。」という行為になるので「融資を受けたときに損益計算書の収入とならない。」
という代わりに「お金を返す。」ということを行なう際にも「損益計算書の経費とならない」といったルールになっているのです。
なので「損益計算書は黒字なのになんでお金が減ってるのよ。。。」と感じる原因のひとつには、その元金の返済が挙げられるといえます。
そして、その元金返済額というのは「返済期間が短ければ短いほど大きくなる。」という特徴があるもの。
だからか、証書貸付の返済期間を短くすると「お金を減らすスピードが早くなりすぎる。」といえます。
返済スピードが早いからといっても信用が増えるわけではない
銀行融資というのは、
「返済をすることで信用が生まれる。」といった言葉を聞いたりもしたことがあるかもしれません。
たしかに、銀行というのは「返済実績。」というように融資の返済を滞りなく行っている会社を評価する事業だともいえます。
なので、銀行融資の返済が進んでいくと、
「あの会社に対する融資量が減ってきているから、追加で融資を受ける意向がないか確認したほうがいい。」といった会話が銀行内で繰り広げられているともいえるのです。
だからか、銀行員というのは融資の返済が進んでいる会社には「新しく銀行融資を受けませんか。。。」などと提案をしてくるといえます。
とはいっても、銀行融資の決め手になるのは「返済実績」だけではなく「資金使途や決算書の業績。」といったものも天秤にかけられているといえるもの。
そして、返済実績よりも決算書の業績が重視されるのも銀行融資の審査における実情だともいえます。
「返済実績を。。。」と返済期間を短くしていても、新しく融資を受けようとしている時期の決算書が赤字や債務超過になっている場合には、
「返済実績はたしかにあるけど、業績が悪いから貸倒れるかもしれない。。。」と銀行員は考えるからです。
「返済実績を重視して早く返済する。」
といっても、返済の負担が重くなるとともに決算書の業績次第では信用は深まらないとも考えるべきだといえます。
融資の条件変更（リスケ）をしてしまう
「早く銀行融資を返済したほうが無借金経営に近づける。」といったことはその通りだといえるでしょう。
ただ「返済期間を短くしたことによって重くなった資金繰りに耐えられない。。。」ということは事業においてあり得るものだといえます。
「いままで好調だった受注が細ってきた。」
「エース級の社員がやめてしまった。」
「取引先が倒産してしまった。」
といったことは、事業を営む中では想定外のことだとはいえないでしょう。
そのような際に「返済の負担が重いから返済期間を伸ばして借り換えたい。」といってもその際の融資商品はいままでのものとは変わってしまうといえます。
いわゆる銀行融資の条件変更といったものになり、
「この会社は資金繰りが厳しく、もう新規の融資を行ってはいけない会社。」といったレッテルが銀行から貼られてしまうのです。
たしかに「返済負担の重い融資がある場合には、別の銀行から融資を受けて凌ぐ。」といったこともありだといえます。
とはいっても、そもそもの返済期間を長く取って毎月の返済額を軽くしていた場合にはこのような事態は避けられたといえるものです。
「返済期間を長くすると金利の支払いは多くなるし、無借金経営に近づけない。」などというのは、想定外の事態が絶対に起きないという事業形態の場合だけにすべきだといえます。
おそらくは「どれだけ事前準備をしていても想定外は起きてしまう。」という事業の方が多いので、
「お金の減らすスピードは想定通り緩やかにする。」と考えて返済期間を設定したほうがいいといえるのです。
まとめ
証書貸付の銀行融資を受ける際には返済期間を長く取っていきましょう。
【おわりに】
昨日「からやま」で唐揚げ20個の定食を食べて（2個残しちゃいましたが）、
今日は「伝説のすた丼屋」で肉増しのすた丼を食べたからか、すんごい太ってきちゃいました。。。
「毎日トレーニングしてるから。。。」と調子に乗りすぎているかもしれません。
【一日一新】
からやま デカ盛り定食
VEE
