「売上債権を絶えず管理する。」
ということも事業の資金繰りには必要なことだといえます。
売上が「売掛金や受取手形」などの売上債権に一旦変わる儚さ
事業を初めて行う際に戸惑うことのひとつが、
「売上がすぐに入金されない。。。」ということだったりするかもしれません。
「いま商品やサービスを提供したにも関わらず、入金が翌月末日になる。」といったことや、
「今月末に入金だなぁ。」と考えていたら、
「現金化されるのが120日後になる手形で受け取った。」などということもあるのが事業の儚さだといえるでしょう。
また、仕入れなどの売上原価に関しても、
「初めての取引だからしばらくは現金で先に支払って。」
「その入金を確認したら商品を引き渡すから。」
などというように「掛取引ができない。」ということもあるかもしれません。
すると「黒字のはずなんだけどお金が貯まっている感覚がない。」
「それどころか資金が足りずに倒産しそう。。。」という資金繰りの厳しさを感じることもあるものでしょう。
売上債権の管理でこれをやってはいけない3選
資金繰りの中でも大きな金額を占めるのが売上債権だといえます。
だからこそ「売上債権の管理。」というのは日々行なっていかなければならないもの。
なので「売上債権の管理でこれをやってはいけない。」というものを3つほど挙げていきます。
回収の把握をしていない
「売り上げたんだから、回収はいずれできるだろう。」
などというように「売上債権の入金時期の取り決めを行なっていない。」といったことは避けるべきだといえます。
売上債権というのは「取引先ごとに必ず回収条件の取り決めをして、その契約通りの入金があるのか。」ということを日々管理していくべきです。
そして、その契約通りに入金がなければ「一日支払いが遅れただけ。」でも督促をすべきだといえるでしょう。
「督促。」となると、
「いやいや、たまたま忘れていたのかもしれないし、あまり角を立てると今後の取引にも差し障るしさぁ。。。」
などと考えてしまうこともあるかもしれません。
とはいっても、事業というのは一日でも資金ショートがあることで「倒産する。」場合もあるものです。
なので、売上債権の回収が遅れた取引先があった場合には「督促をするのが事業者としての心得。」だといえます。
また、取引先ごとに売上債権の回収予定表をExcelなどで作成しておくべきでしょう。
回収予定を一覧にすることで「いつ入金されるのか。」といったことも把握しやすくなるものです。
売上債権の未回収先に「資金繰りを助けるため」の資金を貸し付ける
「信頼して取引をしたのに売掛金の回収が数カ月分溜まっている。。。」
というようなことも、事業を営んでいると起こり得るものだといえるかもしれません。
このような際にその取引先の社長から、
「今月に200万円を貸してくれたら、いままでの売掛金を含めて全額支払うから。。。」
などというような資金援助の要請を受けることもあったりするものでしょう。
そして「200万円を融通して、いままでの売掛金が全額回収できるなら貸してみるか。」といった考えが頭を過ることもあるかもしれません。
とはいっても、このような囁きには乗ってはいけないといえます。
なぜなら、当初の契約通りの支払いをしない(できない)取引先にさらに資金を融通したとしても、
「いままでの売掛金の回収をすることは無理。」だといえるからです。
「1ヶ月分の売掛金の支払いができないどころか、数カ月分の売掛金の滞納をしている。」
というのは「その売掛金には貸し倒れの懸念がある。」といえるでしょう。
なので、そのような取引先に資金を融通してしまうと「傷口はさらに広がる。」といえます。
また、特定の取引先への売掛金が長期滞留していると銀行も心配をするものです。
「決算書は黒字になっているけど、この滞留している売掛金の回収は貸し倒れだろうから実質的には赤字決算だな。。。」
というようなことを銀行員は考えてしまい融資を受けられる難易度も上がってしまうといえます。
運転資金の融資を銀行に申し込まない
「損益計算書は黒字だし、売上債権の回収がうまく進んでいけば資金繰りの問題はなくなる。」
「だから、利息の支払いがある銀行融資だとお金がもったいないので、運転資金にはじぶんの個人的な資金を事業に融通しよう。」
といったことを考える事業者の方も少なくないといえるかもしれません。
とはいっても「運転資金」というのは事業を営んでいる限りは「永遠に存在し続けるもの」です。
すると、その「個人的な資金」は事業をやめない限りは返って来ない資金だといえるかもしれません。
だからこそ、運転資金としてのお金は銀行から融資を受けておくべきだといえます。
「銀行がなぜ存在するのか。」という理由のひとつには、
「資金繰りの支払いサイトと回収サイトの間を受け持つため。」だといえるものです。
なので、運転資金の融資は銀行にとっては得意分野だといえるでしょう。
「運転資金の融資は常に銀行から調達する。」と考えて、銀行と融資取引をすべきだといえます。
そして、その運転資金というのは「なるべく銀行に借りっぱなしにする。」といったことも行なっていきましょう。
「手形貸付などの短期継続融資として、できる限り永遠に折り返していく。」といったことや、
「証書貸付を適宜折り返していく。」といったことも、運転資金不足とならないためには必要だといえるものです。
じぶん個人の資金というのは、
「銀行融資が受けづらくなった際のいざという状況時に会社に投入する資金。」と考えて、順番を間違いないようにするのも売上債権の管理には必要な考えだといえます。
まとめ
売上債権の管理を行いながら銀行融資対応も意識すべきです。
【おわりに】
M2チップのMacBook Air羨ましいです。
タイミングが合わずにまだ受け取れていないので。。。
【一日一新】
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