詐欺にひっかかる。なぜ、銀行からお金を借りないのかと考えるべき

銀行の預金金利は、雀の涙ほど。それなら、もっと有利な投資先にお金を預けた方がいい。

本当にそうでしょうか。

 

 

働いて得たお金にも、働いてもらって不労所得を得る。お金に働いてもらって仕事を辞めて、悠々自適な暮らしをする。

憧れがあるとは思いますが、だからといって、銀行の預金金利より高い利回りの投資を行う場合には、慎重な判断が必要です。

 

 

事業資金を借りる場合のスタンダードは、銀行借入

 

事業を始めるにあたって、大企業や投資家が資金援助してくれる場合は、銀行から資金を借りることもなく、さらに、その事業者は往々にして、銀行より有利に資金調達が出来るでしょう。

しかし、起業される方のほとんどが、貯金をして貯めた自己資金と銀行からの借り入れによって、その事業に必要な資金を調達することになります。

たとえば、銀行が事業者に融資をする際の金利水準は下記のようなものが公表されています。

 

ほとんどの詐欺を行う事業者も、足りない資金は、まずは銀行から融資を受けてその事業を営むことになるはずです。

そうすると、銀行の貸出金利よりも高い金利をその投資を行った人に、高い金利を払うことに対するメリットは、どこにあるのでしょうか。

 

とにかく儲かるから、銀行で借りるよりも高い金利を、お金を貸してくれた人に払う

 

銀行にお金を借りるよりも高い金利を、投資家に払うというのはめちゃくちゃ儲かる事業を行っているから、高い金利を払っても資金を調達する必要があるという可能性が考えられます。

たとえば、ジャパンライフの件。

 

磁気治療器などを100万円から600万円で販売し、購入者が知人などにレンタルすると年6%の利益が得られるという「レンタルオーナー契約」方式を始めた。wikipediaより

 

これは、ジャパンライフは、たとえば地元の信用金庫では、金利が年1.681%でお金を借りられる可能性があるのに、わざわざ年6%の金利を払って資金を、磁気治療器などの購入者から借りているということになります。

事業を営むには、コストを出来るだけ抑えるというコストリーダーシップ戦略をとる必要があります。何も考えずに支出を増やして行けば、事業は簡単にとん挫してしまい、倒産をするでしょう。

ジャパンライフに関しましても、破産手続きを行っていることから、儲かる事業をやっているから、資金を調達するコスト=金利が高くても大丈夫ということには、当てはまらなかったことになります。

 

とにかく、楽をしたいから騙してでも金を巻き上げろ

 

めちゃくちゃ儲かる事業だから、それに協力をしてくれる人には高い金利を払うから一緒に儲けよう。ウィン・ウィンの関係で行きましょう。近江商人の三方良しの精神で行きましょう。

未来の子供たちの為に、皆さんにも利益を還元したいのです。

こういった言葉は確かに、かっこいい言葉です。私も言えることなら本心でこういったことを言ってみたいです。

しかし、企業というものは継続をしていくことが非常に難しいものです。

期首から3か月で創業以来最高の売上をたたき出して今期は、前期の10倍の売上を見込めると思っていたところ、その後売上が一切立たずに、結果、前期よりも売上が低くなった1年だった。

こういったことは、真剣に事業を営んでいる経営者の方でしたら、経験として少なからずあるものです。

そうすると、儲かるから銀行でお金を借りるよりも高い金利で配当を回すということは、経営者側の面に立って考えてみるとおかしいことに気づくはずです。

こういう人々は、最初から騙しにかかっていると疑ったほうがいいです。

 

儲け話にあったら、なぜ銀行から借りないのかということを確認する

 

銀行よりも高い金利で配当を謳う。これが、上場企業の配当利回りであるのならば問題はないです。

ただ、知り合いから紹介されたような案件ですと、往々にしてその企業の事業戦略に怪しさを感じなければいけません。

人を騙せば楽して儲けれられると考える人々が少なからず、いることに注意すべきです。

こういった案件に出会った場合に、大事なお金を預けようと思っているのであれば、なぜ銀行からお金を借りないのかを確認すべきです。

その時に、気持ちのいい抽象的な言葉で返されたら注意しましょう。

お金のプロとみられている税理士という職業にある方でも、詐欺にはひかかったりします。

まずは、世の中には資金の出し手として銀行がいるということを認識しておきましょう。

 

【おわりに】

サッカーが、代表ウィークだと普段ある週末のリーグ戦がないので、ハリがなくつまらないです。

また、代表選で選手が怪我をして戻ってくるとやるせない気持ちになります。たとえば代表選で怪我をした選手を抱えているチームは、移籍市場で選手を臨時でとれるような仕組みが欲しいです。

 

【一日一新】

ある居酒屋をはしご

 

 

 

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